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 趣味のお絵描き練習、ほか雑記ブログ。

 
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本のレビュー
 届いた『タブレットによる イラスト彩色 プロフェッショナルテクニック』のレビュー。収録されている三名のうち山下しゅんやさん以外あまり興味が無い絵柄だったので、山下さん以外はパラ見程度しか読んでないけど。
 簡潔に言えば特筆すべき真新しいことはなく・・・といった感じ。おおよそ Amazon のレビュー書いてる人の意見 ( 説明が簡単すぎとか ) に同意かなぁ。でも何冊か HowTo 本持ってるけど他も説明の濃さは大抵こんなもんじゃないかとは思う。
 著者やコマによって説明の "濃さ" にバラつきがあるので、たぶんそのうち内容が薄いとこに文句言ってんじゃないかと。
 例えばあるページはパっと見「どこが違うの?」というくらい似た写真が 5 枚並んでいて、一枚の写真につき説明文が「白目の部分を描きます」、「適度にアイシャドウを入れます」だけだ。 Amazon のレビューアで まるでボブの絵画教室のように 「ね、簡単でしょ?」 と著者のペースで進む って書いてる人いるけど、これはいい表現だと思う。ボブの絵画教室を知らない人には伝わらないけど。とにかく全編そんな感じだと思っても差し支えないかもしれない。そんな内容。
 実際にプロで絵描いてる = 描ける著者が思う "読者が知りたいこと" と、 ( 描けない ) "読者が本当に知りたいこと" がズレてるのかな。
 ネット上にある HowTo でも 「次にシャドウを塗りこみます」 とかのごく短い文での説明の後に直前のコマからガラリと変わった絵が目に飛び込んでくると、 「いやいや、だからどうしてそうなったw」 というツッコミを入れたくなることも少なくない。
 自分は出版とかと全然関係ない仕事してるけど、こういう本出すときは絵に興味がある素人 10 人くらい集めてあるていど原稿がまとまるごとにツッコミ大会でも開いて "描けない読者が知りたいこと" をあぶり出したりするといいと思うんだけど。出版に無関係な自分が考えるくらいだから実は既にそんなことやってて、その上でこの内容なのかもしれないけど・・・それだったらどうしようもねぇなorz
 自分はいわゆる IT 土方で PG やってるけど、エンドユーザーと比較的楽に折衝できるプロジェクトだと製作途中で段階的に触らせてレビューをやるときがある。そのとき食い違いや要望が必ず出てくる。設計者の伝言ゲームじゃ伝わらないこと多いんだよねやっぱ。
 今回の自分で言えば、知りたかったのは本のタイトルにある "彩色" の部分。彩色の意味はよく分からないけど、とりあえず "色の選び方、センス" 的なニュアンスで今回は買った。そのような内容はあまり感じ取れなかった。全く無かったとは言わないけど。
 例えば目を塗る説明に「ベースとなる青を置き、黒目の上半分に暗い紫を敷きます」と言う説明がある。自分のような義務教育の図画工作と美術しか教育を受けていない素人には、ベースの青は好みとして、その青に対するシャドウがなぜ "暗い紫" なのかが分からない。これも好みなのか、それならそうと書いてほしい。じゃないと何らかの美術的理論に基づいた色の選択方法があるのかと思ってしまって、そこが知りたい!となる。それなら美術の理論的な内容の専門書でも買え!と言われればまぁそうだけど。
 肌の塗りも「色白にしました」、「陰はやや彩度を落とした暗い色で」という説明。これは彩度だけ落とした色なのか、後部の "暗い" という表現から明度も弄ってるのか、どっちなの?色相は変わってないんでしょうな?となる。そんな細けぇクレーマーみたいなこと言ってんな!と言われるかもしれないけど、「彩度 "だけ" 落とした色でシャドウを描きます」とか、この "だけ" があるだけでスッキリするのに。
 それ以外で不満だったのは、表紙の絵はイラスト集にもあるので、これだろうと思って買ったから文句言うのは筋違いなのかもしれないけど、使用したイラストの色数が少なすぎること。真っ黒な鎧の下に真っ黒な服、手には真っ黒な武器。とにかく真っ黒くろだ。これについてはイラスト集のおまけに付いてる HowTo の方がカラフルなコスチュームでいいと思う ( イラスト集の方も黒系多いけど ) 。欲を言えば素材の塗り分けで金属と綿っぽい服はいいんで、エナメルやレザー、ビニールとかの塗り分けも収録してくれると嬉しかった。
 とクレーマーレベルの文句はあるけどおおよそは満足かなぁ。ただ著者のうち山下さん以外はあまり好みでない塗りのタイプなのでお値段分満足かと言われれば NO になる。これはしょうがないか。山下氏ソロでこのくらいのページ数の HowTo 本出たら嬉しいんだけど。
 お勧め度は "著者いずれかのファンなら買い、そうでなければ自分が使ってるツールに特化した他の参考書買う" ということで〆!

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